<全国会員大会とは何か? “わすれもの”を取り戻した一日>
こんにちは。
令和7年度の日本木材青壮年団体連合会(日本木青連)で会長を務めております、長谷川泰治です。3回目のコラム「木力NOTE ―木で未来をつくる人たちへ」になります。
さて今回は、日本木青連の活動の中でも最大級のイベント、「全国会員大会」についてご紹介します。
前回のコラムでも少し触れましたが、日本木青連では現在、10個の委員会が活動中。その中のひとつが「全国大会実行委員会」です。名前のとおり、「全国会員大会」を企画・運営するチームです。
この全国会員大会は、日本木青連が毎年開催している、一番大きなイベントです。
実はこの大会、日本木青連の会則にもちゃんと意義と目的が書かれていて──
「日本木青連は、参加会員の会員団体が、日頃各地域において業界の諸問題に取り組んだ研究、その他の活動を基盤に、広い視野に立って業界その他へ提言し、行動する団体であり、全国会員大会は日頃の研究成果を発表しあうとともに、会員相互の親睦と啓発を目的として年1回行われるものであり、過去から永遠の未来へ続く日本木青連活動の1つの節として、明日への飛躍を期し、その時代とその地域に見合った大会として開催されるものである。」
──という感じで、まさに日本木青連の“節目”であり、“顔”となる行事なのです。
大会には毎年500人以上の会員やOB、関係団体の方々が集まって、盛大に開催されます。
主催は8つの地区が持ち回りで担当するスタイルなので、毎年開催地が変わるのもポイント。地域色が色濃く出る、バラエティに富んだ大会になっています。
そして、今年5月24日に開催されたのが「第70回全国会員関西大会」。場所は奈良県の奈良春日野国際フォーラム甍。今回も約550名が集まりました。
注目すべきは…なんと式典が能舞台で行われたこと!
開幕の演目は、格式高い「高砂(たかさご)」。主催者や来賓のスピーチも、すべて能舞台上。私も、人生初の能舞台で所信表明を行いました。緊張もしましたが、やっぱり特別な場所に立つと気が引き締まります。

<能舞台で行われた大会式典>

<能舞台での緊張感の中、厳かな雰囲気で式が進みました>
続いて行われたのは、「木材活用コンクール」と「全国児童・生徒木工工作コンクール」の表彰式。受賞者が、揚幕から出てきて橋掛かりを通って登場するという本格的な演出。舞台に立った子どもたちは少し緊張していたかもしれませんが、きっと良い思い出になったと思います。
そしてフィナーレには、初の試みとして「我武者羅應援團」が登場!
卒業メンバーへ向けて、全力でエールを送ってくれました。あの「本気だから悩む」という言葉…グッときましたね。心の奥に残る、力強い応援でした。
夜はお待ちかねの「大懇親会」。“大”が付くのも納得のスケール感です。ここで多くは語りません。私も昔、先輩から「大懇親会は行ってみないとその価値はわからない」と言われました。毎年、開催する地域の特色やその年のカラー色濃くでてくる大変に素晴らしい時間となります。是非、会員、そして関係者の皆さまにはご参加いただきたい。の一言につきます。

<大懇親会 乾杯のご挨拶>

<大懇親会 吉田実行委員長のご挨拶>
全体として、段取りもスムーズで、会の随所に細やかな工夫と“熱”が込められていて、今年も本当に素晴らしい全国会員大会になりました。というわけで、全国会員大会は、ただの年次行事ではなく、日本木青連の「魂」がこもった大切な時間です。「正しい姿勢で~人生の『わすれもの』を取り戻そう~」というスローガンの通り何か大切なものを思い出したひと時を過ごしました。どんな時代でも、人と人とが出会い、つながり、共に学び、笑い、語り合う──。そんなかけがえのない場が、毎年全国のどこかでつくられています。

<ポロシャツの色を地区別に。カラフルで楽しくわかりやすくて好評でした>
来年の全国会員大会は、令和8年6月13日(土)に東京渋谷で開催されます。再開発が進み世界から大勢の人が集まる渋谷、しかもサッカーワールドカップ真っ只中。そこで木の力をアピールし木材産業を盛り上げていきます。まだ参加されたことがない方は、ぜひ次の全国会員大会で、その熱量を体感してみてください。

<次回全国会員関東大会は令和8年6月13日 渋谷で開催>
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