令和7年度協賛企業紹介 株式会社アサモク様

木に携わる歴史と継承

株式会社アサモクは、創業以来「木と共に生きる」姿勢を大切にしながら、住まいづくりや地域社会への貢献を続けてきました。木材加工・販売を中心に事業を広げてきた同社は、時代の変化に応じて新しい挑戦を積み重ね、今日では木材業を超えて「人と森をつなぐ会社」として存在感を高めています。

現代表は祖父から事業を引き継ぎつつ、自らの経験を糧に経営を発展させてきました。その大きな原点となったのが、日本木材青壮年団体連合会(日本木青連)での活動です。若い頃から参加し、仲間との交流を通じて視野を広げ、木材業界の課題や可能性に触れてきました。特に令和2年度には日本木青連の会長を務め、業界を代表する立場でリーダーシップを発揮しました。この経験が「木を扱うことは社会を担うこと」という確かな信念を育む転機となったと語ります。

 

持続可能な育林への取り組み

木を利用するだけではなく、未来へとつなげるために欠かせないのが「育林活動」です。アサモクでは伐採後の植林や間伐を含めた森林管理を継続的に行い、地域の山を次世代に残す仕組みづくりを大切にしています。単に木材を供給するのではなく、森を循環させ、地域の人々とともに守り育てる姿勢が、企業の大きな強みとなっています。

こうした育林活動は、SDGsで掲げられる「陸の豊かさを守ろう」や「住み続けられるまちづくりを」にも直結しており、持続可能な社会を実現する上での実践例として注目されています。

 

森林レンタルサービス「フォレンタ」

さらにアサモクは、新しい森林の活用方法として「フォレンタ(forenta)」を活用しています。これは森林を年間単位でレンタルし、利用者が自由にキャンプや創作活動を楽しめる仕組みです。

フォレンタの魅力は、焚き火やテント設営を自由にできるだけでなく、長期的に「自分だけの森」を持つ感覚を味わえる点にあります。固定資産税や登記の手続きも不要で、契約期間が終われば解約も可能。森林所有者にとっては新たな収入源となり、都市部の利用者にとっては手軽に自然へアクセスできる場所となるため、地域と都市をつなぐ仕組みとして期待されています。

 

地方と都市を結び、新しい豊かさを

アサモクがフォレンタを手掛ける背景には、「森林を木材生産だけでなく、多様な価値で生かしたい」という思いがあります。日本の国土の約3分の2を占める森林は、木材資源としてだけでなく、人の心を癒し、地域と都市をつなぐ可能性を秘めています。

全国に広がるフォレンタの取り組みは、森林を開放し、地域に活気をもたらすきっかけとなりつつあります。単なるサービスにとどまらず、「森林を通じて新しい豊かさを生み出す挑戦」として位置づけられているのです。

 

木と人をつなぎ続ける

日本木青連で培ったリーダーシップ、育林を通じた持続可能な森づくり、そして森林レンタルサービス「フォレンタ」。これらすべての活動に共通するのは、「木を通して人と社会を豊かにしたい」というアサモクの揺るぎない思いです。

株式会社アサモクは、地域と森林の未来を見据えながら、これからも木材業の枠を超えた挑戦を続けていきます。