活動紹介 令和7年9月5日 第3回経営研修会レポート

こんにちは!令和7年度日本木材青壮年団体連合会、会長補佐としてユナイテッド推進タスクフォースを担当している瀧澤です。9月5日に大阪で開催されました「第3回経営研修会」のレポートをさせて頂きます。

この経営研修会は全3回のプログラムであり、今回は第3回目(最終回)でした。

(第2回のレポートを担当してくれた宮田委員長ありがとうございました)

 

この経営研修会では「共生社会」をテーマにし、さまざまな人々がすべて分け隔てなく暮らしていくことのできる社会、ともに支え合い、さまざまな人々の能力が発揮されている活力ある社会の実現にむけて、経営者として理解を深め、木材業界だからこそできる解決策を考えるための研修会でした。

 

そしてこの最終回にご登壇頂いたのが株式会社シーアイ・パートナーズ代表取締役の家住教志さんです。

家住さんは2009年に誕生したお子様に重度の聴覚障害が発覚したのを機に子供の療養や将来を考え、他社にて障害者雇用人事を経験したことで、障害の多くは育成環境の不足した社会構造であることを確信し、株式会社シーアイ・パートナーズを設立しました。

<右が株式会社シーアイ・パートナーズ代表の家住さん>

 

障がい福祉業界には、部分的なアプローチでは解決が難しい社会構造上の課題が多く存在しているため同社では「教育」「企業」「医療」の3分野との連携をしています。

そしてこの連携は福祉の枠を超えた社会変革型プラットフォームとして機能するため、利益がでず、赤字経営が続くこの業界でもしっかりとした経営をされています。

 

私が一番面白いと思ったのがユニークなM&A手法です。通常であればM&Aした会社の社長は解任するか期限を決めて辞めてもらうことが多いかと思いますが、なんと社長はそのままで給料もそのままの状態でM&Aをするというものでした。

そして買収時には株式交換を活用することでキャッシュアウトを抑制し、社長のモチベーションを維持するという手法で次々とM&Aを進めているということです。この方法を使えば日本木青連の中でも面白い連携ができるのではないかと少しわくわくして聞かせて頂きました。

また最後に家住さんが経営する施設も見せて頂きましたが、そこで働く障がい者の方が作成したポスターや動画などのレベルの高さに驚き、弊社でも是非お願いしたいと思いました。

 

今回で経営研修会は最後になりますが、この3回の経営研修会を終えて講演してくださった3名の皆様には共通して「社会課題の中にはチャンスがある、そのチャンスをしっかりと見極めて事業を見直すことで、新しい道が見えてくる」という考え方があったのではないかと思います。

私たち木材業界も色んな課題が山積みですが、その課題の中にあるチャンスを見逃さずに掴んでいかなければなりませんね。

<セミナー会場は障がい福祉サービスTECTEC天王寺校でした>