令和4年度 スローガン

ともに

~同志(とも)と共に築く未来へ繋ぐ木青連の輪~

 

 

令和2年1月より国内で猛威を奮い始めた、新型コロナウィルス感染症は我々の生活環境を大きく変えました。世界規模でのパンデミックと共に今も尚、日本経済に大きな影響を及ぼしています。また、地球温暖化による気候変動により自然災害は日本各地で毎年の様に頻発し、台風や局地的な豪雨による被害は甚大になっています。そしてウッドショックという言葉が駆け巡り木材業界に激震が走りました。あらゆる木材製品の仕入価格は急騰し、供給不安に陥りました。また、販売価格への転嫁も迫られ、状況は一変しました。更に、我々を取り巻く経済環境も日々変化しており、AIや5Gといった最新技術は、今後の我々木材業界を取り巻く環境に大きな変化をもたらすことになるでしょう。

 

さて、木青連関係者の皆様においても急激な環境の変化に対して不安を抱えている方も少なくないことかと思います。私もその一人であります。しかし我々は、臆病になってはいけません。この変化を受け入れ、常に先を見据えた行動が求められます。私は、この様な現状に立ち向かい、『共に』未来を切り拓いていける仲間づくりができる事こそ、木青連の真価であると捉えています。我々は、『木』を中心に集う若き英知の輪であり、同志です。この唯一無二ともいえる『同志』とのつながりを積極的に活かし、サプライチェーンの最適化を推進し、これから先起こりうる困難に立ち向う足掛かりを構築していきます。

 

そして、木青連には約800名の会員が在籍しています。木材業界において会員数の多い木青連は様々な知識や情報を集約できるメリットがあります。しかし、会員の多くはそのメリットを活かしきれていないのも現状であります。

 

私は素材生産業を営んでおりますが、所属会団や所属地区での活動からできた『同志』との繋がりにより、事業での協力関係の強化や新規取引開拓ができました。更に、地域をこえた遠方の『同志』と情報交換や視察を通じて『共に』刺激を与え合う関係を構築することができました。私は、木青連に在籍することで知識や情報を集約でき、メリットを得た一人であります。ゆえに、令和4年度は会員の皆様が木青連に所属するメリットを得ていただけるような活動をします。その一つとして、まずは各会員間だけでなく各委員会や各地区、木材業界全体での連携を強化し、さらに木材以外の業界における連携を模索していきます。諸先輩方が築き上げた木青連を踏襲しつつ、変化を求められている今だからこそ最新技術を活用し新しいことにも挑戦していきます。そして、魅力ある木青連を発信することで次世代の木青連を支える人材と『共に』歩んでいきます。

 

私は令和4年度を、日本全国の仲間達と共に作り上げる1年とし、会員同士の協力の輪だけでなく、木青連の幹の年輪を重ねていき広げていく所存です。

 

何卒、皆様からのご支援、ご協力を賜りますように心からお願い申し上げます。

 

日本木材青壮年団体連合会

令和4年度 会長 川井博貴