つい最近、実用化されたかと思うAIも、教育現場での活用が当たり前になってきました。子供達はα世代と呼ばれ、デジタルネイティブとして成長していくことが必然です。世代の特性として、オンライン上のつながりに抵抗がない、オンラインゲーム、VR、メタバース等でアバターを通じたコミュニケーションを常識とするなど、先進的技術への適応力が高い。一方で、タイパ(タイムパフォーマンス)重視、動画は倍速再生が当たり前など、結果をすぐに求める傾向があるそうです。
利便性が重視されるのはよいことですが、物事に粘り強く取り組むことや、様々な角度から物事について考える中で解決策を見出す、人間ならではの感性や創造力を発揮する機会を意識的にとっていくことの大切さを痛感します。
令和6年度第49回目となる木コンコールは、「日本の木から創造しよう、木工工作は爆発だ」というテーマのもと、実施されました。岡本太郎さんの「芸術は爆発だ」という名言に基づくそうですが、岡本さんのこの言葉は、「アートに込められたエネルギーや革新性」を表しているそうです。子供たちが木材に触れながら、自分なりに試行錯誤したり、さまざまな人々と協働したりして、⾃らの感性や創造性を発揮し、エネルギーに満ち溢れた作品を生み出すことは、きわめて貴重な経験となっています。改めて、長きにわたり、子供たちにこのような機会を与えていただいていることに、心より感謝申し上げます。
応募された作品は、友達や家族とともに、木材のよさを生かし、創意工夫しながらつくられた素晴らしいものばかりでした。作品づくりを通して、木材のもつあたたかさや質感、様々な加工によって生まれる特性やそのよさを生かし、⾃分の思い描く作品を生み出している様子がうかがえました。
子供たちが、木材との出会いや今回の作品作りをきっかけとして、自然との共生や人とのつながりの大切さ、そして⾃分の感性や創造性を生かす喜びを、さらに感じてもらえたら嬉しいです。
審査委員長 全国造形教育連盟 委員長 松永 かおり
審査委員長 |
全国造形教育連盟 委員長 |
松永 かおり |
審査委員 |
農林水産省 林野庁 林政部 木材産業課 企画班 課長補佐 |
勝沼 太志 |
一般社団法人高知県木材協会 専務理事 |
小原 忠 | |
株式会社ウッドワン 戦略統括本部 コーポレートコミュニケーション室 広報課 課長 |
中道 圭一 | |
株式会社Tree to Green マネージャー |
伊藤 龍二 | |
知多カリモク株式会社
取締役 |
三輪 義保 | |
日本木材青壮年団体連合会 |
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会長 |
甲村 耕三 | |
副会長 |
野地 伸卓 |
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副会長 |
古谷 隆明 |
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専務理事 |
瓦野 光貴 |
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木育創造委員長 |
大原 悠延 |
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日本木材青壮年団体連合会 常任理事 |
一同 | |
日本木材青壮年団体連合会 木育創造委員会 |
一同 |
文部科学大臣賞
作品名 : 鳳凰
作成者 : 松井 春樹
学 校 : 桜井市立安倍小学校 5年
農林水産大臣賞 小学校・低中学年の部
作品名 : 木カツ
作成者 : 峪中 結月
学 校 : 熊野市立金山小学校 2年生
農林水産大臣賞 小学校・高学年の部
作品名 : 6年間の思い出
作成者 : 谷口 未空
学 校 : 高山市立花里小学校 6年
農林水産大臣賞 中学校の部
作品名 : 花信風
作成者 : 髙田 征希
学 校 : 那須町立那須中央中学校 1年
以上25作品が受賞されましたこと、ご報告いたします。